阪神真弓明信監督(57)が若虎にカンフル剤を注入した。16日の練習試合・日本ハム戦(名護)に鳥谷&平野をスタメン起用。「若いヤツを刺激せなアカン」。昨年、打ちまくった2人のスイングを見せて、若手野手の発奮材料にする考えを明かした。

 初陣となった13日ヤクルト戦は若手主体の打線を組んで、3安打完封負けを喫した。「あのスイングじゃ遠くに飛ばない」と怒りの声を上げた。今回もセンターを争う俊介や坂、野原将らを引き続き、先発で使う。ただ同じような結果は見たくない。そこでテコ入れに動いた。

 指揮官は若手にキャンプ序盤からのアピールを期待していた。しかし現状では物足りない。不動のレギュラーである鳥谷はマイペース調整を許してもいいが、しびれを切らせた。「(体が)早くできているから。一番いいんじゃないか」。キャンプで最も目立っている野手と言っても、過言ではない。裏返せば、若手にそうなってほしい気持ちもある。

 1番右翼でスタメン予定の俊介は気合を入れた。「声を出してがんばる。自分のスイングをしっかりしたい」。若虎にとって、鳥谷と平野の存在は、これ以上ない刺激になるはずだ。

 [2011年2月16日11時4分

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