「ビールかけとVパレードで、ガチャピンの着ぐるみ姿を披露します!」。

 国民的キャラクター“ガチャピン”のニックネームを持つ日本ハムの新選手会長、鶴岡慎也捕手(30)が10日、自主トレ先の鹿児島・徳之島町で今年の“公約”を高らかに宣言した。ファンもチームメートも盛り上がること間違いなし。選手会長が先頭に立って、3年ぶりリーグ制覇を狙うチームを盛り上げる。

 眠そうなたれ目と、大きな2本の前歯。「中学の時から、ガチャピンと呼ばれている」という鶴岡が、3年ぶりにリーグ優勝した場合「ガチャピンの着ぐるみ姿でVパレードとビールかけに参加する」と、精いっぱいのファンサービスを約束した。

 昨年、沖縄・名護キャンプで本物と初対面を果たした。コラボグッズも販売され、自ら買い上げるほどのお気に入り。札幌ドームには、ガチャピンの似顔絵を書いたボードを持参するファンも多く、北海道ではすっかり定着している。ガチャピンの相棒“ムック”役には「マサルさんだったら、一緒にやってくれそう」と、今年から選手会副会長を務める左のエース武田勝を指名。Vパレードのオープンカーに着ぐるみ姿の2人が並べば、ファンは盛り上がること必至だ。

 鶴岡はこの日、小谷野、ロッテ高口らとともに鹿児島・徳之島町で行っている自主トレを公開。練習メニューはすべて鶴岡が作成し「体づくりが目的なので、走り込みが多いですね」と、長距離と短距離を計画的に組み込む。バッテリーを組むダルビッシュのアドバイスを参考に、昨年10月からサプリメントやプロテインを摂取し、7~8キロの体重増にも成功した。

 「選手会長になって、一番やりたいのがビールかけ。昨年はチームが終盤に失速してしまった。今年はそういうことが、ないようにしたい」。新選手会長のマニフェスト。実現される日が楽しみだ。【中島宙恵】