右足股関節唇の修復手術からの復帰を目指す巨人久保裕也投手(31)が、あらためて3月30日の開幕に間に合わせるとの強い意志を示した。2軍で調整を続けている久保は2月29日、2軍本隊とキャンプ地の宮崎から帰京。先月6日には「開幕に間に合わせるつもりですし、間に合うと思っています」と力強く語っていたが、キャンプを終えたこの日も、開幕に間に合うかとの問いに迷うことなく「そうですね、僕自身の中では」とあらためて言った。

 守護神復活への階段を着実に上っている。宮崎での1カ月間を「自分のペースでやらせてもらったから、他の選手に比べて全然疲れていません」と振り返るように、焦らずしっかりとリハビリを行ってきた。その結果、ブルペンで捕手を座らせて投球練習するまでに回復した。1軍の沖縄キャンプ期間中には、川口投手総合コーチも「良い報告が来ています」と明かしていた。守護神候補の新外国人スコット・マシソン投手(28=フィリーズ)は先発も経験させる両にらみでの起用案が浮上しているが、久保が間に合えば守護神の不安も一掃される。

 残りは約1カ月。近日中には実戦に近い打撃練習に登板する見込み。久保は「あとはこっちに戻ってきて気温がちょっと下がるので、肘とか肩とか相談しながらうまいことやっていこうかなと思います」との見通しを示した。「予定通りに来ていると思う」と、このまま開幕に間に合わせるつもりだ。【浜本卓也】