虎の今宮、出てこい-。阪神平田勝男ヘッドコーチ(55)が14日、若手遊撃手にカツを入れた。鳥谷敬内野手(33)の流出が危惧される中、非常時の遊撃手には今季は外野だった大和外野手(27)の名前が挙がっている。これには少し寂しさを覚えているという。

 「故障もあるんだろうけど西田や北條の名前も出てこないとなあ。若い選手は1軍を経験してなんぼ。1軍投手を経験して初めてだから」

 昨季まで2軍監督を務めていた平田ヘッドらしく、来季4年目西田、3年目北條の名前が大和と並んで出てくることを望んでいた。

 「名前がパッと出てくる選手にならんと。今宮なんかも川崎がFAで出てチャンスをつかんだ。(主力が)いる間は難しいけど(流出した時に)そこで取らんと」

 今季、日本一になったソフトバンクの遊撃を例に出し、西田、北條には川崎がFA移籍した後、レギュラーをつかんだ今宮のようになってほしいとの希望を明かした。

 この日、兵庫県淡路市で平田ヘッドらとともに野球教室に参加した西田はこれを受けて「(遊撃を)取りたい気持ちは強いです。(遊撃に)外野でゴールデングラブをとった人の名前が挙がって、自分は目立っていないなと思います。結果だけ考えてやりたいです」と決意を示した。