日本ハム大谷翔平投手(20)が今日11日、対外試合初戦となる阪神戦(名護)に「5番DH」で出場する。「ベスト(オーダー)を組む」と栗山英樹監督(53)は明言し、さっそく4番中田翔内野手(25)との「平成のON砲」がそろい踏み。3月27日開幕戦(対楽天、札幌ドーム)ではマウンドに上がることが濃厚だが、今季も打者として信頼は高く、結果にこだわる姿勢を示した。

 10日の午前9時前、大谷はバットを持って宿舎を出た。向かった先は屋内練習場。キャンプ休日でも、ほぼいつもと変わらない時間に練習を開始した。キャッチボール、マシン打撃の後は、海岸沿いをランニングし約2時間汗を流した。今日11日の阪神戦(名護)には「5番DH」で出場予定。「甘い球をしっかりと打っていきたいです。(試合に)出たときにしっかりと結果を残せるように、頑張っていきたいです」と見据えた。

 新外国人野手2人も加入したが、今季もクリーンアップを任され、打者としても高い期待がかけられる。対外試合初戦を前に、栗山監督は「ベスト(オーダー)を組む。ある程度形は見えると思う」と話した。4番中田、5番大谷の「ON砲」が並ぶ予定。開幕投手の最有力候補で、3月27日楽天戦(札幌ドーム)では実現する可能性の低いラインアップだが、投打で高い信頼を得ている証しでもある。

 投手としては17日韓国KIA戦(名護)で次回登板が予定されており、開幕までに打席に立てる機会は「人より少なくなる」(栗山監督)。その分を個人練習などで補っている大谷だが「サインプレーの確認をしたいです」と、実戦でしか経験できない部分の準備を、数少ない野手出場の中で整えていく。

 初実戦の紅白戦マウンドで、いきなり155キロをマークしてから中1日。今度はバットでも、ファンへ、他球団へ衝撃を与える。【本間翼】