侍ジャパンの佐藤輝明内野手(26)が、WBC初安打&初打点を値千金の一打で決めた。7回に吉田の2ランで逆転し、1点リードで迎えた8回。2四球と周東の二盗で1死一、三塁の好機をつくると、「代打佐藤」がコールされた。

ゆっくり打席に入ると、この回から代わったオーストラリアの6番手右腕、ハンプトンの初球を迷わずフルスイングした。142キロツーシームをはじき返した打球は、左翼ライン際へ。フェアゾーンにポトリと落ちると、大歓声が巻き起こった。最終盤にリードを3点に広げる大きな適時二塁打。「準備はしっかりしたい」と意気込んでいた通り、ワンチャンスでミスショットなく捉えた。

WBCは3試合連続代打で出場。初戦の6日台湾戦は四球を選び、7日の韓国戦は強い打球ながら一ゴロに倒れた。4打席目でともしたHランプ。「本番どういうプレッシャーが待っているか、試合になってみたいと分からないですけど。そういうところで戦えているというのは幸せなこと」。日の丸の誇りを胸に、「天覧試合」で躍動した。

来るべきチャンスに備えて、しっかり準備も、学びも欠かさなかった。前日は大谷、村上のフリー打撃を、ケージ裏に陣取り食い入るように見つめた。大谷と言葉も交わしながら、貴重な時間を1秒たりとも無駄にはしない。この日も最終組となった大谷の打撃練習中はケージの真裏が“定位置”だった。

二塁ベース上ではお茶立てポーズで喜びを表現。幸せを感じながら、10日のチェコ戦を経て準々決勝以降を戦う米国でもで躍動する。【磯綾乃】

【WBC】吉田逆転2ラン!侍ジャパン60年ぶり「天覧試合」勝利で飾りC組1位通過/ライブ詳細