侍ジャパン井端弘和監督(50)が真剣なまなざしでバックネット裏へ頭を下げた。天皇、皇后両陛下と愛子さまから送られた拍手に帽子を取って感謝を示す。
「60年ぶりで本当に勝たないといけない、良い試合を見せないといけないなと。勝てたことは喜びを感じます」
試合前時点ですでにマイアミ行きが決定したが、緩む気持ちは一切ない。これまでの2試合は1番大谷、2番近藤、3番鈴木だったが、本調子ではない近藤を3番に配置転換し、大谷の後の2番に鈴木を据えた。「ちょっとでも近藤選手になんとか結果を、打ってほしかったところはありますけど、大谷選手が歩かされるというところでこういう打順にしました」と説明。結果的に近藤は4打数無安打。3試合連続無安打で打線の活性化とはならなかったが、ポイントの「大谷の後ろ」を入れ替えて柔軟に最適解を模索した。
打線はオーストラリアの投手陣に苦しめられながらも、4番吉田の勝負強い逆転弾などで3連勝。自力でC組1位通過を決めたが、見据える先はもっと高い。6回には1死二塁から三盗を決められ、捕手若月の悪送球で先制点を献上。4回にも2死満塁、打者大谷の場面で牧が捕手からの二塁けん制タッチアウトとなった。「ミスが少しあった。一発勝負では命取りになるのかなと思いますので、そういうところをなくして臨みたい」と指揮官。隙のない徹底した野球こそが、世界一連覇への鍵になる。【小早川宗一郎】

