ボクシングのWBO世界フライ級7位木村翔(28=青木)が10日に都内で、世界初挑戦へ向けて会見した。28日に中国上海で、同級王者鄒市明(36=中国)の初防衛戦に臨む。

 王者は五輪アテネ大会で銅、北京、ロンドンでは2大会連続金メダルを獲得した。13年にプロデビューし、昨年世界王者になった中国のスーパースター。一方の木村は13年にプロデビューした無名の存在と言える。昨年11月に日本未公認のWBOアジア・パシフィック王座を獲得し、世界ランク入りしてチャンスがきた。「楽しみしかない。敵地でも世界戦ができるならどこでもいい。ブーイングも力に替える」と意気込む。

 6月24日から約2週間、タイ・バンコクで元世界王者らと約50回スパーリングで仕上げてきた。有吉会長は「手応えはある。パッキャオも負けた。木村も何か起こせる力ある」と、ジム73年目で初の世界戦に期待する。木村は「年齢もあるし、穴もある。追いかけ回して、正々堂々と殴り合って必ずベルトを捕ってきます」と宣言した。