WBC(世界ボクシング評議会)は23日、世界バンタム級タイトルマッチ(15日、島津アリーナ京都)で日本タイ記録の13度目の防衛戦となった山中慎介(34=帝拳)を4回TKOで破って新王者となったルイス・ネリ(22=メキシコ)が、禁止薬物に陽性反応を示したと発表した。

 ネリが禁止薬物に陽性反応を示したことについて、日本ボクシングコミッション(JBC)は、B検体や試合後に採取した検体の検査結果を受けてWBCと対応を協議する方針だ。食肉に含まれていたなど悪質性が認められない場合は不問に付される可能性もあり、JBCの安河内剛事務局長は「WBCは総合的に勘案し慎重に判断すると思う」と語った。