横綱白鵬(32=宮城野)が、前人未踏の40度目の優勝を決めた。

 結びの1番で前頭9枚目遠藤(27=追手風)を圧倒の押し出しで下した。2敗の前頭12枚目隠岐の海(32=八角)、同3枚目北勝富士(25=八角)は、ともに敗れたため11勝3敗となり、1敗を守った白鵬の優勝が決まった。

 取り組み後のインタビューで白鵬は「大台というのを場所前から意識していて、達成してホッとしています。一番一番という考えでやりました。(厳しい立ち合いに)立ち上がりからいい相撲だった。(目標の40回の重みに)今年の3月休場して、その時に後援会の方から40回した人がいないと聞き、体が熱くなった。それが年の最後を締める九州で達成できたことはうれしい。言っていただいた方にいい報告できるんじゃないかと思う。(先場所は全休だったが)休んだことは負けたということなので多少不安あったが、ケガを治して土俵に上がるというのが常識だと思っているので、ケガを完治して優勝できてよかった。(2敗力士の2人が敗れ土俵にあがり)いい緊張感で土俵を務めることができたと思う」と話した。