ボクシングのWBO女子世界ライトフライ級王座決定戦の計量が、30日に都内で行われた。WBAフライ級王者藤岡奈穂子(42=竹原&畑山)が世界最多タイの5階級、IBFアトム級王者ヨカスタ・バジェ(25=コスタリカ)が2階級制覇をかけ、1日に東京・後楽園ホールで対戦する。藤岡は48・7キロ、バジェは48・1キロで、リミット48・9キロをクリアした。

 今回の対戦は二転三転してようやく決まった。藤岡は「やっと決まった。あとはやるだけ。18年間やってきて最終段階にきている。集大成として結果を残したい」との決意を披露した。今回は階級を落としての挑戦だが「久しぶりの減量で、きついかと思ったが、体調はいつもよりいい」と自信を見せる。「倒し合いになり、10回かからないと思う」とKO決着を予告した。

 バジェはアマ経験も豊富で、13勝(6KO)と無敗を誇る。「この階級はベストウエート。激闘になるだろうが勝ちたい」と話した。コスタリカからの来日は過去男子2人が世界挑戦失敗に、陣営は「三度目の正直。ハートは東京ドームより大きい。あした分かる」と強気だった。

 藤岡は11年のWBCアトム級を皮切りに、13年WBAスーパーフライ級、15年WBOバンタム級、今年3月にはWBAフライ級王座を獲得した。国内の男子は5人の3階級制覇が最多で、藤岡が国内初の4階級制覇となった。世界での男子はデラホーヤとパッキャオの6階級制覇が世界最多記録となっている。