WWEのロウでコミッショナーを務めるステファニー・マクマホン(41)が、スマックダウン中邑真輔(37)のカリスマ性を「世界級」と絶賛した。中邑も出場する28日(日本時間29日)のPPV大会ロイヤルランブル(米フィラデルフィア)を控え、20日までに日本メディアのインタビューに応じた。中邑のパフォーマンス、観客を引きつける魅力を高く評価した。【取材、構成=藤中栄二】

 WWEのロウ、スマックダウンの選手がそろって出場するPPV大会を控え、マクマホン家の重要人物が中邑の名を挙げた。アスカ、イタミ、戸沢、セインら各ブランドに所属する日本人で「特に」と口にしたのは「シンスケ」だった。

 ステファニー 日本人は全員素晴らしいと思います。特にシンスケのパフォーマンスは独特でカリスマ性があり、国境を越えて支持されています。

 スマックダウン所属の中邑は入場時から独特の動きで観客を熱狂させ、新日本プロレス時代と同様、リング上でたぎりながら看板スターのオートン、WWEヘビー級王者AJスタイルズらと第一線で戦う。過去の日本人ではなしえなかった立場まで上りつめた。

 ステファニー これは最高のパフォーマーにみな言えることですが、シンスケには観客とつながる特別な能力があります。

 28日のPPV大会で、中邑は計30選手によるロイヤルランブルに出場する。優勝すれば最大の祭典レッスルマニア34大会(米ニューオーリンズ)でのヘビー級王座挑戦権を得られる。ステファニーは「中邑の優勝? もちろんどんな可能性もある。ぜひ楽しみにして」と予告した。

 また初開催となる女子ロイヤルランブルに出場する無敗のアスカには「今後も限界や常識を壊し続け、WWEの新たなスタンダードをつくり、ハードルを上げ続けて」と期待のエールを送った。年を重ね、表情や言動も父ビンスに似てきたといわれるステファニーの言葉は中邑らの大きな後押しとなりそうだ。