19日の千葉・幕張メッセでのボクシング・トリプル世界戦の前日計量が、18日に都内で行われた。WBO世界スーパーフライ級2位井岡一翔(30=Reason大貴)は52・0キロ、同級1位アストン・パリクテ(28=フィリピン)はリミットの52・1キロで、ともに一発でクリアした。

13日のSHIBUYA109での調印式以来5日ぶりのフェースオフでは、静かに火花を散らした。井岡の左腕には肌色のテーピングがされていた。一時引退中にタトゥーを入れていた。日本ボクシングコミッションの規定では禁止されているため、試合当日はボディー・ペイントを塗って隠すことになる。

井岡は終始落ち着いた表情だった。「無事に計量を終え、いいコンディションでこられた。前回より今回と、経験も生かしてきた。リカバリーもしっかりしたい」と話した。

現役復帰後は米国、マカオで海外での試合だった。今回は2年2カ月ぶり日本での試合となる。「生まれ育った場所でやりやすい。スーパーとか調達しやすいので」と、ホームで物心両面での安心感もある。

日本の男子初の4階級制覇へ向けて「久しぶりの日本で、口ではなくパフォーマンスで示したい。海外でやるために復帰した。必ず4階級制覇の結果を出したい」と誓った。