ボクシング全日本新人王決勝戦(東京・後楽園ホール)の前日計量が21日に都内で行われ、フェザー級で東軍MVPの亀田京之介(21=花形)がリミットの57・1キロ、西軍技能賞の前田稔輝(じんき、23=グリーンツダ)が56・9キロでそろってクリアした。

亀田は所属の協栄ジムが9日に休会届を出したことにより、この1戦に限り、東日本ボクシング協会の花形進会長が経営する花形ジム所属選手として出場する。急きょ手を差し伸べてくれた花形会長に対し「感謝してます」とする一方、ジムの休会に関しては「なんとも思ってない。どうでもいいっす。練習もできていたし」と影響がなかったことを強調した。

生観戦した西軍決勝での前田の印象は「正直、あのレベルならいける」。KO勝利でMVPを取った東日本決勝と同様、「倒してMVPを取りたい」という思いもあるが、「それにこだわらず、どんな勝ち方でも勝てたらいい」と着実に日本一の称号を取りにいく。

一方の前田は、初対面した亀田について「オーラがあると思ってたけど、そんなに…」。日本拳法で培った詰めのスピードが武器と語り、「自信満々です。倒しにいく」と堂々と宣言した。