新日本プロレスとの交流も深い米団体ROH(リング・オブ・オナー)が年内で所属選手との契約を終了し、22年1~3月まで活動休止すると27日(日本時間28日)に発表した。12月11日に米メリーランド州ボルティモアで開催する有観客のPPVファイナルバトル大会を最後に「ROHを内部で再考する」ため、同期間に大会を開催しないという声明を出した。団体が休止状態となるため、所属選手が契約更新されることはないという。

02年にWWE、TNAに続く第3団体として設立されたROHには、日本勢の参戦も多かった。00年代には武藤敬司、小橋建太、獣神サンダー・ライガーをはじめ、ノア勢の丸藤正道、KENTAが参戦。森嶋猛はROHヘビー級王座を獲得した。10年代に入ると新日本との共催で北米ツアーを共催し、19年には米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで新日本との合同興行G1スーパーカードも開催していた。

しかし最近の米マットはケニー・オメガ、クリス・ジェリコ、ジョン・モクスリーらが所属するオール・エリート・レスリング(AEW)が躍進。WWEも第3ブランドのNXTでニュースターの育成を中心に活発化させており、米メディアは「コアなプロレスファンが多いROHの存在意義が問われている」と分析している。WWEで活躍したダニエル・ブライアン、CMパンク、サモア・ジョーらも在籍したROH。今回の声明では22年4月には大会を再開するとし「ファンに焦点を当てた新しいものを提供にプロレスファンにユニークな体験を提供する予定」と説明していた。