左股関節唇損傷により、今年1月から長期欠場していた元GHCタッグ王者の武藤敬司(59)がリングに帰ってきた。

メインイベントの6人タッグマッチに登場。丸藤正道、小島聡と組み、清宮海斗、潮崎豪、田中将斗組と対戦した。全日本時代に共闘した小島のタッチを受けてリングに上がると、清宮にあいさつ代わりのドラゴンスクリューをさく裂。その後も、ドラゴンスクリューの連発やシャイニングウィザード、足4の字固めといった必殺技を何度も披露するなど躍動した。「歩くことがままならない」と話した2月から、順調な回復ぶりを披露。試合は、小島が潮崎に豪腕ラリアットを決められて敗れたものの、武藤ワールドに会場は沸きあがった。

だが試合後、バックステージに現れると、険しい表情を浮かべた。4カ月ぶりのリングにも「正直、自分の技をかけるときに股関節に痛みが走ったりする。気持ちが落ちる」と振り返った。さらに、「今は話したくない。近々、報告することがあります」と含みを持たせた。18日の会見では、ケガの状況について「水がたまっているような状態はなくなったけど、根本的には悪いから、そこは変えられない」などと話していた。