プロボクシング前WBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(36=帝拳)がリングで「1カ月ぶりぐらい」というミット打ちを披露した。11日、エディオンアリーナ大阪で開催されたWOWOWエキサイトマッチ・リングサイトSPイン大阪にゲスト出演。大勢のファンが見守る中、帝拳ジムの先輩となる元WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃氏(46)の持つミットにパンチを打ち込んだ。

4月のIBF世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)との2団体王座統一戦で9回TKO負けを喫し、今後について「白紙」としているが、知人のジムなどで体は動かしているという。帝拳ジムの元チーフトレーナーとなる葛西裕一氏が経営する都内のジム「グローブス」で取り組んで以来というミット打ちを終えた村田は「ボクシングは楽しいですね。この気持ち良さ。この爽快感はなかなか味わえない。ミットがボクシングで一番楽しい」と実感を込めて口にした。

自らのパンチを受けてくれた相手が所属ジムの先輩・西岡氏だったこともあり「気まずさと久しぶり感で汗が半端なかったです。受けるタイミングとかうまいですね。ミットの持ち方が絶妙でしたね。(相性が)合う合わないがありますからね」と感謝。村田のパンチを受けた西岡氏は「村田と言えば右ストレート。ノーモーションでパンチがきますね」と中量級の破壊力に驚いていた。