プロボクシング東洋太平洋フライ級14位桑原拓(27=大橋)がスピード&パワーでプロ初タイトル奪取を狙う。25日、東京・後楽園ホールで開催されるフェニックスバトル93大会で、同級王者ジーメル・マグラモ(28=フィリピン)に挑戦する。15日には横浜市内の所属ジムで練習を公開し「100%勝つ自信がある」と口にした。

昨年7月、日本同級王者ユーリ阿久井政悟(26=倉敷守安)に10回TKO負け後、2試合連続で序盤TKO勝ち。「スピードスター」の愛称通りの速さに加え、力強さが加わった。同門の元K-1スーパーバンタム級王者で現東洋太平洋同級王者武居由樹(26=大橋)の古巣となる格闘技ジム、パワー・オブ・ドリームの朝練習に参加し、上半身を強化。「原始的な練習で体が強くなりました」。約1年間でパンチ力のある好戦的タイプと戦えるパワーを身に着けた。

王者マグラモは20年11月、中谷潤人(24=M.T)とのWBO世界フライ級王座決定戦に臨むなど世界挑戦経験ある実力者。現在もフライ級でWBC4位に入る世界ランカーという強敵だ。約1年3カ月ぶり2度目のタイトル挑戦に向け、桑原は「こんなに早くチャンスをもらえてうれしかった。(昨年7月とは)今はまったく別のボクシングができている」と自信を胸に秘め、2度目の王座挑戦を待ち構える。所属ジムの大橋秀行会長(57)は「頑張っている選手にはチャンスを与える」と大きな期待を寄せていた。

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