若手主体興行「ニューエイジ・クロニクルズ4」が行われ、メインイベントで史上最年少3冠ヘビー級王者の安斉勇馬(24)と、全日ジュニアをけん引する世界ジュニアヘビー級王者ライジングHAYATO(25)がシングルマッチで激突。両者のプライドをかけた一戦は20分時間切れでドローに終わった。

HAYATOがライオンサルト、スワンダイブとリング内外で華麗に宙を舞うと、安斉もドラゴン・スープレックス、ジャンピング・ニーなどでHAYATOを痛めつけた。

最後、時間切れ寸前の場面、安斉がコーナーに腰かけた状態のHAYATOにジャンピング・ニーを見舞い、続けて雪崩式ダブルアーム・スープレックスでマットにたたきつけた。だがHAYATOがカウント2でかえし、時間切れのゴングがなった。

試合後、先にマイクを持った安斉は「HAYATOさん、今日、俺のわがままなシングルマッチを受けてくれてありがとうございます。普段こんなこと言わないけど、俺、パンクとか一切分かんないけど、HAYATOさんのこと、本当に尊敬してます。俺がヘビーで正真正銘のてっぺん目指すんで。またいつかシングルマッチやってください。今日はありがとうございました」とHAYATOに感謝。

そのHAYATOも「安斉、お前すごいね。人のことをキャリアで見たりとか、先輩だとか後輩だとか、そんなくだらないこと言いたくないけど、俺が今の安斉のキャリアの時にこんな戦い絶対にできないよ。安斉、心の底から尊敬してるよ」と後輩をたたえた。

続いてHAYATOが「今日、出てくれたみんな出てきて」と呼びかけると、まず「イエーイ」と本田竜輝が登場。すると追いかけてきた青柳優馬が本田を痛めつけ、場外戦に。HAYATOが「ごめん、やっぱり帰って」と、ファンの爆笑を誘った。

結局、最後は出場選手全員がリングにあつまり、HAYATOが「最後に聞くよ。みんな楽しかった? 普段、会社とかで嫌な思いをするときもいっぱいあると思うけど、ニューエイジ・クロニクルズ、全日本プロレスに来た時には全部忘れさせてあげるよ。次回は7月4日にやるよ。また俺たちに会いに来てね。レッツ・パンク」と話して感動のフィナーレとなった。