「浪速のロッキー」と呼ばれた元プロボクサーで俳優の赤井英和(65)の長男英五郎(30=帝拳)が、約10カ月ぶりの再起戦6回TKO勝利で飾った。

ミドル級6回戦でデビュー戦のジャン・ウェンハオ(中国)と対戦。初回から左右強打と左ボディーブローで圧倒。6回2分すぎにボディーブローを突破口にコーナーに詰めて連打を浴びせると、レフェリーが試合を止めた。

試合後、赤井は「相手はデビュー戦ですが、僕はデビュー戦でアマキャリアのない同じデビュー戦の選手に負けて(1回TKO負け)いるので、デビュー戦の相手の方が何をするか分からなくて怖かった。相手はタフだった。4回にセコンドに“効いてるから1発入ったら強いパンチをまとめろ”と言われた。6回に出し切れた」と、安堵(あんど)した表情を見せた。

昨年年12月の全日本新人王ミドル級決勝で冨永一希(仲里)に3回TKO負け。1980年度スーパーライト級新人王の父英和さんに続く『親子2代の全日本新人王』は逃したが、このKO勝利で再び上への道が見えてきた。「毎日オーディション受けている気持ちで練習している。勝ったけど、勝ち方も求められる。次(の目標)は日本タイトルになるけど、まずランク入りしないといけない。焦らずに課題をこなしていけば、徐々に上にいける」。赤井は自分を信じて、1つずつ階段を上がっていく。

◆赤井英五郎(あかい・えいごろう)1994年(平6)9月22日生まれ、東京・世田谷区出身。小、中学校とラグビー。米ハワイで過ごした高校時代はアメリカンフットボールをプレー。米ウィディア大に進学し、20歳でボクシングを始める。18年全日本社会人選手権ミドル級優勝。趣味は動画編集。好きな選手はロベルト・デュラン、マイク・タイソンら。アマ戦績は8勝(4KO)6敗。家族は両親と姉、弟。身長179センチの右ファイター。