メインイベント(第9試合)でプリンセス・オブ・プリンセス王座戦が行われ、挑戦者渡辺未詩(25)が22分58秒、旋回式ティアドロップ(変形フェイスバスター)で王者瑞希(30)から3カウントを奪取。今年1月に瑞希に奪われたベルトの奪回に成功し、2度目の戴冠を果たした。瑞希は4度目の防衛に失敗した。
パワーの未詩としなやかさの瑞希の対決は文字通りの死闘となった。試合が佳境に入ると、リング外に落ちた未詩に向かって、瑞希がコーナートップからダイビングフットスタンプを敢行。リングに戻ると、今度は未詩の頭目がけてダイビングフットスタンプを投下し、さらにフェースロックで捕らえた。
だが未詩も意地で反撃。エルボー合戦でも気持ちで負けず、バッティング式ダブル・スレッジハンマーをさく裂させると、連続でたたき込んだ。そして渦飴(回転式クロスボディ)狙いの瑞希をキャッチして、そのままぶん回した。
直後のカナディアンバックブリーカーは瑞希が切り返してスリーパーで渡辺を締め上げたが、未詩は瑞希をもう一度抱え上げてコーナーに登り、雪崩式パワースラムでたたきつけた。
最後まで互いが1歩も引かずに大技を出し合った。瑞希はキューティースペシャルから渦飴を未詩にお見舞い。しかし未詩はティアドロップを決めてから、レーザービームを瑞希の胸元にたたき込み、最後は旋回式のティアドロップで激闘を終わらせた。
瑞希との“どっちがプリンセス論争”にも終止符を打ったはずの未詩だったが、試合後のバックステージではまたまた記者に向かって“プリハラ”をさく裂させた。「未詩のことプリンセスだと思いますか?」と記者を問い詰め、戸惑いながらも「プリンセスだと思います」と返事をした記者を「違う!」と一喝。
未詩は「私はプリンセス・オブ・プリンセスです」と絶叫し、再度記者に向かって「say(言ってみて)」と強要。記者が「プリンセス・オブ・プリンセスです」と言うと「そうです、私はプリンセス・オブ・プリンセスです」と満足そうにうなずいた。
次期挑戦者は試合後のリングに現れた愛野ユキになった。「未詩と熱い戦いがしたい」という愛野について聞かれると、未詩は「夏のプリンセスは終わったから、秋やろうと思ってたのに(愛野が)秋も暑くていいって言ってたから、熱い秋にさせちゃおうと思います」と独特の表現で対戦を承諾。その後、10月18日後楽園大会で戦うことが東京女子から発表された。
未詩は「明日から秋ですね、暦の上では。あれっ、秋って何ていうんでしたっけ。オータム? 暦の上ではオータム」「今日は大田区総合体育館全部、365度見えたので」などと不思議コメントを連発し、最高の笑顔で会見場を去っていった。

