<DDT:東京大会>◇4日◇東京・後楽園ホール◇1707人

 石川修司(35=ユニオン)がディック東郷(41)を下し、KO-D無差別級王座を奪取した。

 6月30日に国内引退、1年後にプロレス引退を決めている東郷との、おそらく最後となるシングル戦。世界を渡り歩いてきた東郷の厚い壁に苦しんだが、195センチ、120キロの体格を生かしたパワーファイトで攻める。両者ともすべての技を出し切る死闘となったが、最後は必殺技スプラッシュマウンテンをクロスアーム式で決めて3カウントを奪取した。

 試合後は「東郷さんから獲ったベルト、すごく重いです。勝ったという事実も重い。でも、その重さを背負ってプロレスをまい進していきます」と勝利を噛みしめたが、好きなタイミングで挑戦できる権利を持ったGENTARO(36=フリーダムズ)高尾蒼馬(22)が6月19日後楽園大会での挑戦を要求。同大会でGENTAROと防衛戦を行った直後に、勝者が高尾の挑戦を受けることが決定した。

 激闘を終えたばかりで、さらに2連戦という厳しい防衛戦が決まった石川だが、両国大会(7月24日)のメーンに王者として立つことを誓った。