WBC世界フェザー級王者長谷川穂積(30=真正)の初防衛戦は日本で開催されることが内定した。同ジムの山下正人会長が14日、挑戦者に決まっていた同級1位ジョニー・ゴンサレス(29=メキシコ)陣営と日本開催で合意したことを明かした。当初、挑戦者陣営がメキシコ開催を希望。今月に入札が行われる可能性もあったが、回避されたという。昨年11月、WBC世界バンタム級王座に続いて世界2階級制覇を達成した長谷川は同日、神戸市内にある生田神社でジム恒例の必勝祈願に出席。「日本でやるからには最低限、勝たなければいけない」と強い意気込みを示した。

 長谷川を含めた日本人の世界王者によるトリプル防衛戦の開催へ前進した。当初から長谷川のV1戦が日本開催となった場合、帝拳ジムの本田明彦会長はWBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃(34=帝拳)とWBC世界スーパーフェザー級王者の粟生隆寛(26=帝拳)の世界王者トリオによる同時世界戦の可能性を示していた。試合会場、日程などは今後の調整次第だが、国内初となるトリプル防衛戦が決まれば、大きな話題を呼びそうだ。