大相撲の元小結高見盛で現役時代は独特の気合を入れるしぐさで人気のあった振分親方(40)が春場所(12日初日・エディオンアリーナ大阪)で土俵下の審判委員を初めて務めることが3日、関係者の話で分かった。負傷で全休の陣幕親方(56=元幕内富士乃真)の代役となる。

 振分親方は「今からパニックになるほど緊張している。先輩の親方に教えてもらいながら、一番一番をしっかりと見なければいけない」と抱負を述べた。代役は今場所だけとなる予定。

 審判委員は六つの一門から5人の親方が交代で務め、振分親方と陣幕親方は同じ高砂一門。物言いの際は土俵上で協議し、部長と副部長以外は幕下以下の取組で場内説明も担当する。