大相撲秋場所(9月8日初日、東京・両国国技館)に、東前頭9枚目で臨む照強(24=伊勢ケ浜)が、充実した稽古内容に満足そうだった。

前日に続き2日、伊勢ケ浜一門の連合稽古が東京・江東区の伊勢ケ浜部屋で行われた。この日は白鵬が参加せず、平幕以下の関取衆で申し合いを行った。照強は24番取って15勝9敗。特に同じ小兵で西前頭11枚目の炎鵬(24=宮城野)との稽古は、激しい動きと壮絶な突き押しの応酬など、熱のこもったものとなり、途中からは三番稽古(同じ相手と続けて取る)になるほど。足を痛めたため土俵を離れることになったが、気迫あふれる内容だった。

「久しぶりに熱い稽古が出来て燃えた。オレはライバルとは思ってないけど、アイツが張り差しできた瞬間、頭がプチンと切れて記憶が飛んだ。おかげでいい稽古が出来た」と炎鵬との相撲を、笑みさえ浮かべながら振り返った。

入幕3場所目だった7月の名古屋場所は、初の幕内勝ち越しどころか、優勝次点の12勝を挙げ初の三賞(敢闘賞)を受賞した。物おじしない性格で、この日、白鵬が来なかったことも「横綱が来ると三番稽古とか、どうしても横綱中心の稽古になる。たまたま今日は来なかったことで(複数の関取衆で時間をかけて申し合いができる)いい機会かなと思ってやりました。久しぶりに熱い稽古が出来た」と満足そうに話していた。