大相撲の先代時津風親方(元前頭時津海)の長男で、今春に青森・三本木農高相撲部を卒業した坂本博一主将が、立浪部屋に入門することが14日、関係者への取材で分かった。

当初は父が師匠を務める時津風部屋に入門し、5月の夏場所(9日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査を受ける予定だった。しかし、先代時津風親方は初場所中にマージャン店に出入りするなど、協会作成の新型コロナウイルス対策のガイドラインに違反。2月に退職勧告の懲戒処分を受け、日本相撲協会を退職した。

父の協会退職がきっかけとなり、坂本は入門する部屋を再考したという。関係者は「これまでは『時津風親方の息子』という見られ方をされたけど、そういうのもなくなった。(坂本)本人も広い視野を持ち、人生は1度きりしかないということで、他の部屋を考えるようになった。いろいろな縁がつながって立浪部屋に決まった」と説明した。

坂本は千葉・柏第二中3年時に、全国中学校相撲選手権で団体戦優勝。三本木農高では1年時から団体戦のメンバー入りした。28日実施の新弟子検査に合格すれば、夏場所の前相撲で初土俵を踏むことになる。