4日間の日程で行われる大相撲の合同稽古は25日、東京・両国国技館内の相撲教習所で3日目を迎え、大相撲秋場所(9月12日初日、両国国技館)に向けて関取衆が汗を流した。この日から参加した横綱白鵬(36=宮城野)はじめ、12人の関取衆が集まった。

役力士は白鵬だけで、残る11人の中で番付最上位だった東前頭2枚目の隆の勝(26=常盤山)は、幕内力士では最多の24番(12勝12敗)。申し合い形式ではあるが、途中で阿武咲との6番はじめ連続9番取るなど精力的に汗を流した。

連日の積極的な稽古に「ひじょうに、いい稽古をさせてもらっています。こうして、みんなで集まれる機会はなかなかないし、合同稽古があって本当に良かったと思います」と、実感を込めた。ぶつかり稽古では息も絶え絶えになりながら白鵬の胸を出してもらい「ありがたいです。横綱に教えていただけることは、なかなかないですし貴重な機会です」と感謝しきり。技術面でも「右ばかり使うのでなく、もっと左も使って攻めていった方がいい」というアドバイスももらったそうだ。白鵬に胸を出してもらうのは新入幕の時以来で、名古屋場所では善戦した白鵬戦を秋場所では「何とか頑張りたいです」と“恩返し”の土俵にする。4場所連続守った関脇から平幕に陥落した名古屋場所は、4連敗スタートも8勝7敗で勝ち越し。三役復帰をかける土俵にもなる。