日本相撲協会は名古屋場所13日目の22日、東前頭3枚目玉鷲(37=片男波)と西前頭8枚目の錦木(31=伊勢ノ海)が13日目から休場すると発表した。所属する部屋の関係者が新型コロナウイルスに感染したための対応。2部屋の他に、芝田山部屋も同様の理由で休場となった。

新型コロナ関連での力士らの途中休場は7日連続で10部屋目で、休場力士は関取13人を含む計158人となった。場所前に感染判明で全休措置となった田子ノ浦部屋を含めると計11部屋目となった。

12日目までに史上4位の通算1448回連続出場を記録していた玉鷲の休場は、2004年初場所の初土俵以来初めて。今場所は12日目まで5勝7敗だった。13日目の対戦相手の平幕宇良は不戦勝となる。一方の錦木も06年春場所で初土俵を踏んで以来、休場は初めてだった。12日目に大関貴景勝に敗れたが、ここまで8勝4敗と優勝争いに絡んでいた。13日目の平幕の逸ノ城は不戦勝となる。

相撲協会は新型コロナ関連による休場は本人の意向に関わらないため、連続出場記録を継続させている。玉鷲、錦木の記録も同様に続く見通し。

 

◆日本相撲協会による協会員感染発表順と各部屋の休場力士数の内訳

▽6月28日 田子ノ浦部屋=15人(幕内1、幕下1、三段目2、序二段8、序ノ口3)

▽7月16日(名古屋場所7日目) 出羽海部屋=19人(幕内1、幕下4、三段目7、序二段5、序ノ口2)

▽7月17日(名古屋場所8日目) 鳴戸部屋=17人(十両1、幕下3、三段目7、序二段4、序ノ口2)

▽7月18日(名古屋場所9日目)放駒部屋=7人(幕内1、十両1、三段目2、序二段2、序ノ口1)

▽7月19日(名古屋場所10日目) 武蔵川部屋=18人(幕下1、三段目7、序二段8、序ノ口2)

▽7月20日(名古屋場所11日目) 佐渡ケ嶽部屋=25人(幕内3、幕下7、三段目8、序二段6、序ノ口1)、玉ノ井部屋=24人(十両2、幕下3、三段目7、序二段11、序ノ口1)

▽7月21日(名古屋場所12日目) 浅香山部屋9人=(十両1、三段目6、序二段2)

▽7月22日(名古屋場所13日目)片男波部屋4人=(幕内1、幕下1、序二段2)、伊勢ノ海部屋11人=(幕内1、幕下3、三段目3、序二段3、序ノ口1)、芝田山部屋9人(三段目6、序二段3)