関脇若隆景(28=荒汐)が、日本相撲協会に休場届を提出した。「右前十字靱帯(じんたい)損傷、右外側半月板損傷などで3カ月程度の療養を要する」との診断書を提出。若隆景の休場は21年初場所以来3度目。前日13日目の取組に勝利し、7勝6敗と勝ち越しに王手をかけていたが、琴ノ若と同体取り直しとなった相撲で痛めたとみられる。

師匠の荒汐親方(元幕内蒼国来)によると、琴ノ若戦の最初の一番で右膝を負傷したという。同親方は「相撲を取れる状態ではなかった。まずはきちんと治してほしい」と話した。再出場せず負け越しとなれば、夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)では7場所守った関脇から番付を下げることは確実となる。

14日目の対戦相手、関脇霧馬山は不戦勝となり、優勝を争う中で3敗を守る形に。13日目に2敗を守って単独トップに立った小結大栄翔が14日目にも優勝決定の可能性があったが、千秋楽まで持ち越されることになった。

今場所の十両以上の休場者は横綱照ノ富士、大関貴景勝、幕内阿武咲に続いて4人目となった。