3年ぶりに関取へ返り咲いた西十両14枚目の炎鵬(31=伊勢ケ浜)の勢いが止まらない。玉正鳳(33=片男波)を押し出して5連勝。立ち合いは相手の多彩な技を警戒し、慎重に踏み込んだ。「警戒しすぎたかもしれませんが、しっかり体がついていきました」と冷静に振り返った。取組では無理に間合いを詰めず、距離を保ちながら前へ圧力をかけ続けた。最後は土俵際で自身の体が落ちながらも、相手のかかとが先に出て白星をつかんだ。「相手の足が出ていたのはしっかり見えていたので『勝ったな』という感覚でした」と、うなずいた。

初日からの5連勝は「まさかですね」と想像もしていなかったというが「一日一番、力を出し切れているし、感覚もつかめている」と充実の表情。関取炎鵬の初日からの最多連勝が6であることを聞かされると「あるんですか? 本当ですか? 何なら昨日の4連勝も初めてだと思っていました」と目を丸くした。それでも視線は先を見据えず「一日一日、勝っても負けても、また明日頑張ります」と足元を見つめた。

炎鵬は脊髄(せきずい)損傷の大けがで、23年夏場所に途中休場してから、7場所連続で休場。序ノ口に転落した24年名古屋場所に復帰。今年3月の春場所は幕下で5勝2敗として、23年夏場所以来の十両への復帰を決めた。