大相撲の二子山親方(45=元大関雅山)が、敗血症で入院していたことを8日、自身のツイッターで明かした。ツイッターでは「10日間緊急入院して東京に帰ってきました。(中略)病名は敗血症。様々な要因が重なりました。原因をとれば問題ないので近々手術して生かされた命で又頑張ります」などと記した。

日刊スポーツの取材にも応じ、春場所千秋楽2日後の3月28日から体調に異変を感じ始めたという。審判部の二子山親方は、29日の番付編成会議後、宿泊していた兵庫・西宮市のホテルに戻り、さらに体調が悪化したたため救急車を呼んで同市の病院に運ばれ、敗血症と診断された。同親方は「病院の先生には『あと1時間遅かったら亡くなっているところだった』と言われた。誰にもあいさつできないまま、このまま、あっさり死ぬんじゃないかと本気で思った」と話した。

続けて「血圧が、上が80しかなかった。それまでは血圧を下げる薬を飲んでいたのに、初めて血圧を上げる薬を飲んだ」と説明した。10日間入院し、この日、帰京。10日間の入院期間の間に「体重が23~24キロも落ちました」と、苦笑いしながら、衝撃的な事実を明かした。

まじめな性格だけに、入院期間中も「部屋にカメラが付いているので、そのデータを見ながら弟子にアドバイスはしていました」と、二子山部屋の力士の指導を欠かさなかった。明日、9日からは早速、稽古場に降りて、直接指導する予定だという。「病気の原因は、腎結石が尿管に詰まったことが全て。そこから、全てがおかしくなっていたとのこと。だから、原因の箇所を手術で取り除けば、問題ありません」と、明るい口調で話した。近日中に手術を受ける予定。「ツイッターでも書きましたが、本当に、生かされた命。新弟子も入ってきたので、また頑張りたいです」と、力強く話していた。