日本相撲協会は28日、大相撲秋場所(9月10日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。

横綱は、在位13場所目となる照ノ富士(31=伊勢ケ浜)が今場所も一人横綱として東に就いた。先場所は4日目から休場している。2場所ぶり9度目の優勝なるかが注目される。なお、一人横綱は番付上で12場所連続となった。

大関陣は、新大関の豊昇龍(24=立浪)が加わり3人の顔ぶれとなった。新大関誕生は先場所の霧島(27=立浪)に続くもので、2場所連続での新大関誕生は、11年九州場所~12年初場所の琴奨菊、稀勢の里以来となった。立浪部屋からの新大関は、86年初場所の北尾(のち元横綱双羽黒)以来で、モンゴル出身の新大関は霧島に続き7人目。外国出身の新大関は13人目となった。初土俵から所要33場所は、10位タイのスピード昇進となった(1位は琴欧州の19場所)。

他の2人の大関は、ともにカド番で迎える。霧島の大関2場所目でのカド番は、21年初場所の正代以来、11人目で、過去に武双山と貴景勝は翌場所で関脇に陥落している。貴景勝のカド番は、今年夏場所以来、7度目となった。

関脇陣は先場所、ともに大関とりを逃した大栄翔(29=追手風)が東で3場所連続の関脇(三役は4場所連続)、若元春(29=荒汐)が西でこちらも3場所連続の関脇(三役は5場所連続)在位となっている。新関脇には三役在位5場所連続となる琴ノ若(25=佐渡ケ嶽)が就いた。今年夏場所の若元春以来の新関脇誕生で、佐渡ケ嶽部屋からは16年夏場所の琴勇輝以来で、千葉県出身では20年九州場所の隆の勝以来となる。

東の小結には、新三役となる錦木(33=伊勢ノ海)が就いた。伊勢ノ海部屋からの新小結は、14年九州場所の勢以来で、岩手県出身では00年九州場所の栃乃花以来、戦後4人目。初土俵から所要103場所は、史上3位のスロー昇進(1位は玉龍の107場所)で、33歳0カ月での昇進は戦後6位の高年齢昇進となった(1位は潮錦の34歳9カ月)。西の小結は今年春場所以来の復帰となった翔猿(31=追手風)が就いた。

大相撲秋場所は、9月8日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。10日の初日を迎える。