大関経験者で西前頭7枚目の朝乃山(29=高砂)が「右足関節捻挫で全治2週間を要する見込み」との診断書を提出し、9日目の22日から休場することが決まった。休場は先場所に続き11度目。9日目に対戦する阿武咲は不戦勝となった。

7日目まで唯一の勝ちっぱなしだった朝乃山は、新大関だった20年7月場所以来3年半ぶりとなる初日から無傷のストレート勝ち越しを狙うも、39歳の鉄人玉鷲に屈した。連勝は「7」でストップ。土俵際で逆転のすくい投げを許した際に右足首をひねったのか、土俵下でしばらく動けず足を気にする様子も見られた。それでも「足は大丈夫」と話していたが、一夜明けて無念の途中休場となった。

師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)は「昨日の相撲で足首が腫れ上がってしまった。部屋に戻ってきた時には特に問題なかったけど、朝起きたら炎症を起こしていた。痛いから四股も踏めないと、今朝は稽古場にも降りなかった」と説明。この日、午前中の時点で、再出場については「今、病院に行っているので、診断書を見た上で判断したい」と話した。