大相撲春場所(10日初日、エディオンアリーナ大阪)の初日、2日目の取組編成会議が8日、本場所会場内で行われた。

初日は横綱照ノ富士が錦木、かど番の大関貴景勝は大関経験者の朝乃山という取組が組まれた。取材に応じた佐渡ケ嶽審判部長(55=元関脇琴ノ若)は「横綱、大関が頑張って引っ張っていく場所にしてほしい」と語った。

最大の注目は新大関の琴ノ若で初日は熱海富士、初日は朝乃山との対戦が組まれた。師匠であり、父でもある佐渡ケ嶽親方は「稽古はできている。あとは始まってみないと分からない」。今場所は4大関でネクスト横綱に名乗りをあげる戦いでもある。佐渡ケ嶽親方は「琴ノ若も(他の大関に)負けたくないと言ってましたよ」。競い合うエネルギーにも期待する。

また、次の大関候補筆頭に関脇大栄翔をあげた。場所前、積極的に佐渡ケ嶽部屋へ出稽古に訪れていた経緯もあり、「大栄翔が1歩リードといえるか。負け越していないのが大きい」。昨年初場所から7場所連続で勝ち越し中。ただ、直近2場所は9勝、9勝と今場所での昇進には高いハードルが課せられる。

佐渡ケ嶽親方は「相撲はやってみないと分からない。調子がいいからと勝てるものでもない。(上位陣が)引っ張ってくれるよう頑張ってほしい」と期待した。