大相撲の大関経験者で西幕下14枚目の朝乃山(31=高砂)が、1年4カ月ぶりとなった、東京・両国国技館の本土俵での真剣勝負に「うれしい気持ちがあった」と、かみしめながら話した。2日、横綱審議委員会(横審)による稽古総見に参加。幕内、十両の稽古に先立って行われた、15枚目以内の幕下による稽古で3番取り、2勝1敗だった。昨年7月の名古屋場所で左膝前十字靱帯(じんたい)断裂などの大けが。その直前の昨年5月の夏場所は右膝を痛めて全休しており、両国国技館で相撲を取るのは昨年2月の花相撲以来、本場所となると、同1月の初場所以来だった。
「久しぶりに国技館で、相撲を取る前にアップをしていて(土俵)下で体を動かしていたんですけど『やっぱり国技館は広いな』って感じました。帰ってきたな、というよりは『また、ここで相撲を取れるんだな』という、うれしい気持ちがあった」。4場所ぶりに出場した先場所は、大阪市での開催とあって、また違った喜びを感じたという。
その先場所は7戦全勝で三段目優勝を果たし、実力の違いを見せつけた。今場所は、再び7戦全勝とすれば、7月の名古屋場所で十両に再昇進するのが確実な、15枚目以内に入ってきた。それでも「15枚目以内に入って(最十両には7戦全勝という)条件というはありますけど、ケガしないように1日1番、自分の相撲を取り切れれば、結果はついてくるんじゃないかと思います。まあ、先のことはあまり考えずに、本土俵で相撲を取れる喜びと、感謝の気持ちを忘れずに臨みたい」と、結果にこだわりすぎず、1番ごとの積み重ねと強調していた。

