大相撲の元横綱照ノ富士で、伊勢ケ浜部屋の新師匠となった伊勢ケ浜親方(33)が9日、来年1月31日に東京・両国国技館で引退相撲を行うと発表した。この日付で、現役時代から師匠だった元横綱旭富士の宮城野親方と名跡交換。都内の部屋で新旧師匠が並んで会見した。その後、新師匠は完成した引退相撲のポスターを披露。「最後の土俵入りですし、長年にわたって、みんなに支えられてきて、横綱に上がることもできました。今、部屋を継承することもでき、これからも、みんなの支えのもとでやっていく。見ていただいて、楽しんでいただけたら」と、感謝を伝える場としたい思いを語った。

当日は、十両や幕内の取組も行われる。何よりも両膝のけがや糖尿病などにより、大関から序二段まで番付を落としながら、再起して横綱まで駆け上がった苦楽をともにしてきた、まげと別れを告げる断髪式も行われる。「私の最後の晴れ舞台。今から体をつくらないと(笑い)」と、7カ月先も、横綱らしく心、技、そして体を充実させて臨みたい考えをにじませていた。

引退相撲では「最後の取組」も注目。成長の早さ、2歳半ですでに23キロに達するなど、とかく体が大きいことが話題となっている長男の照務甚(てむじん)くんが、対戦相手の最有力候補と目されるが「今から、ちょっとずつ考えていかないと。髪形も考えなきゃ」と、にこやかに話していた。