西前頭14枚目の錦富士(29=伊勢ケ浜)が、連敗を「3」で止め、5勝5敗と星を五分に戻した。初めて幕内土俵に立った22歳の十両若ノ勝との初顔合わせを押し出し。立ち合いから相手は得意の突き、押しで攻めてきたが、逆に錦富士もまわしにこだわらずに突きで応戦した。相手の土俵で勝ちきり、番付の違いを見せつけて風格を漂わせた。
連敗ストップの裏には、メジャーリーグ、ドジャースの大谷翔平投手から学んだ調整方法の影響が、少なくなかった。
錦富士は「大谷翔平選手が『休む勇気』と言っていたのを知って、自分も勇気を出して1日休んだ。調子が悪いといいながら、毎日稽古をしていたけど『休むことも練習』と思って、休んでよかった」と、取組後に明かした。
根がまじめで、場所中でも四股などの基礎運動で汗を流すことが定番だった。ずっと続けてきたルーティンを崩すことも、勇気が必要な行動だが、実績十分すぎる大谷の言葉に背中を押され、ただの1勝以上に大きな意味を感じていた。【高田文太】

