AKB48の小林香菜(24)が31日、東京・秋葉原のAKB48劇場で卒業公演を行った。2期生としてデビューし、約10年間で積み重ねた劇場公演出場回数は、特別公演を含め928回で歴代トップ。

 劇場公演を支え続けた功労者の最後の姿を見届けようと集まった満員のファンは、うねるような「かなちゃん」コールを送った。

 冒頭のあいさつで「卒業後の私を応援したくなるような公演にしたい」と宣言し、同い年の鈴木まりや(24)とデュエットした「思い出のほとんど」では、曲の最後にお互いが「ありがとう」と言い合って抱き合うなど、最後の劇場公演をかみしめていた。

 終盤になると涙もみせ、「こんなにたくさんの人にお祝いされて卒業できることがとても幸せです」と声を詰まらせながら話した。 最後に「私はAKB48の一員にはなれたかもしれませんが、10年間アイドルにはなれなかったなと思っていました。小林香菜というものを普通にやっていました。卒業してもこんな私で良ければ、会いに来てください」と話すと、ファンからは大きな拍手が起こっていた。