AKB48の都道府県代表が集うチーム8が3日、東京・秋葉原のAKB48劇場で結成4周年公演を行い、山形県代表の早坂つむぎ(16)がグループ卒業を発表した。公演のアンコールで「AKB48を卒業します。4年間、本当にありがとうございました」と自分の口から明かした。

 早坂はチーム結成から、山形代表として活動した。「アイドルを好きになって、アイドルになれて、夢みたいだった」としつつも、他のメンバーのようにアイドルらしく振る舞うことに苦手意識を感じていたという。「自分らしくあればいいと思うことがあったけど、つらいこともあって、それで…ステージに立つのが楽しかったはずだけど、怖くなってしまうようになった」と、涙ながらに葛藤を明かした。「本当は『やりたいことが見つかった』とか、前向きな卒業のしかたをしたかったけど、私は私なりに前向きな決断です」と言い切った。

 早坂はショートカットの中性的なルックスで、メンバー、ファンからも人気の高いメンバーだった。12月にも、体調不良を理由に約1カ月、休養していた。チームメートには誰にも告げていなかったといい、発表を聞いた吉川七瀬(19)や行天優莉奈(19)ら多くのメンバーがその場で泣き出した。

 早坂自身の意思で、卒業公演は行わず、29日に愛知・日本ガイシホールで行われる全国ツアーが最後のステージになる。岡部麟(21)は「早いよ。バカッ!」と涙をこらえて絶叫。「笑顔でたくさん思い出を作って、つっちゃん(早坂)がつかんだファンを離さないようにしよう」とメンバーに呼びかけると、メンバーたちから「そうじゃないでしょ~」と突っ込みが入り、しんみりムードがようやく笑顔になった。

 アンコールでは、チームの結成4周年を記念した「4th Anniversary book」の発売と、夏に製作プロデューサー湯浅順司氏プロデュースの新公演が始まることもあわせて発表された。岡部は「めっちゃ忙しくなるけど、うれしいね」と笑顔を見せていた。