日本、韓国で放送されたオーディション番組「PRODUCE48」に合格したHKT48宮脇咲良(20)矢吹奈子(17)AKB48本田仁美(16)が、48グループとしての活動を一時休止することが24日、千葉県内で行われた握手会で発表された。合格者12人による日韓混成のガールズユニットIZ*ONE(アイズワン)の活動に約2年半、専任するためで、48グループには21年4月に復帰する。

半年の過酷なオーディションを勝ち抜いた3人が、いよいよ世界へ飛び出す。現在は10月29日の韓国でのCDデビューに向け準備を進めており、今後は日本はもちろん、世界デビューを視野に入れる。48グループの活動兼任が困難になるための専任で、宮脇は「IZ*ONEとしての2年6カ月は、世界の方に見ていただくチャンス。でも、どこかには48グループとしてのプライドを持って活動したい」。矢吹も「中途半端に活動をするより、IZ*ONEのメンバーとして頑張って大きな存在になることの方が、喜んでいただけると思う」と決意を示した。

同番組では日韓両国から選ばれた96人が、12人の狭き門を争った。今年の世界選抜総選挙で3位に入った宮脇は、圧倒的な存在感で、放送開始当初から話題に。同9位の矢吹は本番での強さと歌唱力で、82位で初ランクインした本田はダンス力で、それぞれアピールした。最後のファン投票で宮脇は2位、矢吹は6位、本田も9位に入り、世界への切符をつかんだ。

この日はAKB48の54枚目シングル「NO WAY MAN」が11月28日に発売されることと、宮脇をセンターに3人がフロントで歌うことも発表された。3人にとっては「壮行シングル」となる。初選抜の本田は「(選抜は)夢のまた夢で、一生立てることはない場所なのかなと思っていた」と驚きつつ、「2年6カ月後にはAKB48のセンターにふさわしいくらいのスキルを身につけて帰ってきたい」と意気込んだ。

◆宮脇咲良(みやわき・さくら)1998年(平10)3月19日、鹿児島県生まれ。11年にHKT48加入。AKB48「希望的リフレイン」などでセンター。

◆矢吹奈子(やぶき・なこ)2001年(平13)6月18日、東京都生まれ。13年にHKT48加入。HKT48「早送りカレンダー」で初センター。

◆本田仁美(ほんだ・ひとみ)2001年(平13)10月6日、栃木県生まれ。14年にAKB48チーム8加入。今年の総選挙で82位に初ランクイン。