NGT48メンバー山口真帆(23)がファンに襲撃された事件と、それをめぐるメンバーとファンとの不適切な交流が明るみに出た件で、運営会社AKSが22日、第三者委員会の調査報告についての会見を開いた。

会見は新潟で行われたにもかかわらず、芸能マスコミや地元有力紙だけでなく、一般紙や経済誌の記者までが「参戦」。世間の関心の高さ、事の重大さがあらためて示された。ところが、百戦錬磨の記者による約3時間の追及にも、うみをだし切るどころか、ファンとの私的交遊を「不問に付す」としてしまうなど、火に油を注ぐ結果となってしまった。

会見を受け、HKT48指原莉乃(26)が24日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」で、自分の周りのメンバーの反応としてこう語った。「なんでこうなってるんだろうねって(言い合っている)。全員、納得はしていないですね」。さらに「本人(山口)が納得するまで、これで解決したと会社(AKS)が思ってはいけないと思う」と続けた。ファンからすれば、運営やスキャンダルを帳消しにされたメンバーへの不信感は募るばかりだが、ファンや山口の側に立った指原の発言は、ファンにとっても胸のすく思いだったはずだ。

指原はテレビで鍛えた抜群の頭の回転の早さで、これまでも48グループの重要な局面でくさびを打ち込む発言をしてきた。そのたびに「さすがさっしー」と、周囲をうならせてきた。さて、問題は今後だ。間もなく48グループを去る指原に代わる、グループの「スポークスパーソン」は誰なのか? 誰がメンバーを守り、ファンを安心させ、運営会社を納得させるのか? 厳しさと優しさ、冷静さと熱意、交渉力と調整力をバランス良く持ち合わせているのは誰なのか?

個人的には、AKB48/STU48岡田奈々(21)に期待したい。総選挙のスピーチでは、「48グループの風紀委員長を目指して頑張りたい」と語ったことがあるほど、グループ愛が強く、自分の夢にもまっすぐなメンバー。ショートカットのりりしいルックスも相まってか、語り口にも説得力があり、間もなく2周年を迎えるSTU48のキャプテンとして、メンバーからも全幅の信頼を置かれている。だからこそ、岡田には今後、批判や妙なプレッシャーに動じず、どんどんと発信して欲しい。そして、いつの日か、指原と肩を並べるような存在になってくれることを願わんばかりだ。