NGT48の現行体制チームでの千秋楽公演が21日、新潟・NGT48劇場で行われ、昨年12月に男2人か1ら暴行被害を受けたとされる山口真帆(23)が所属し、副キャプテンを務めるチームGによる夜公演が行われた。山口は卒業を発表し、正直な心境を明かした。

「私はアイドル、そしてこのグループが大好きでした。だからこそ、このグループに変わって欲しかったし、自分がつらかったからこそ、大切な仲間たちに同じ思いをしてほしくないと、すべてを捨てる覚悟で取った行動でした。事件のことを発信した際、社長には『不起訴になったことで事件じゃないということだ』と言われ、そして今は、『加害者だ』とまで言われていますが、ただメンバーを守りたい、真面目に活動したい、健全なアイドル活動ができる場所であってほしかっただけで、何をしても不問なこのグループに、もうここには私がアイドルをできる居場所はなくなってしまいました。目をそらしてはいけない問題に対して、そらさないなら辞めろ。新生NGT48を始められないというのが、このグループの答えでした」

公演中、観客からは「まほほん」コールが何度も起こった。前半の4曲を終えると「チームG公演、千秋楽公演が始まりました!」とあいさつ。自己紹介のMCでは、「真帆の魔法にかけちゃうぞ~」とキャッチフレーズを披露した後に「すいません、この度はご心配をおかけして申し訳ございません」と一礼したあとに「千秋楽ということで、チームGの一員になれて、アイドル生活が楽しかったです。最後になりますが、思いきりみんなと楽しんで、忘れられない公演にしたいと思います」と話した。

また開演前には、この日の昼に行われた「チームN3」公演に続いて、早川麻依子劇場支配人(44)が登壇し、騒動について改めて「ファンの皆さま、新潟県の皆さまには、信頼を大きく裏切る形になってしまったことを心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。昼公演ではあいさつの後に客席から拍手が起こったが、拍手は起こらなかった。