STU48のキャプテン今村美月(21)と石田みなみ(22)が短編映画「酒蔵むすめ」にダブル主演することが3日、分かった。

同作は、コロナ禍で打撃を受けている日本酒を盛り上げるために製作される、創業270年の老舗酒蔵を舞台に繰り広げられるヒューマンラブストーリー。

「酒蔵むすめ」は、老舗酒蔵に生まれた1人娘の生涯を描く。「コロナ禍で酒類を扱う居酒屋など飲食店は苦境に立たされています。それは酒蔵会社にも大きな影響を及ぼしています。そういった中で日本の文化でもある日本酒を少しでも盛り上げたかった」という、世界日本酒機構が中心となって製作する。

主演は、先月25日に千秋楽を迎えたSTU48の舞台公演「Selfish amity's」で選抜10人にも選ばれた今村と石田が選ばれた。「酒蔵と日本酒のイメージを最大限にアピールできるアイドル」というのが起用の理由だ。

酒蔵の1人娘、夏子を演じる今村は「夏子のキラキラした人生の一瞬を精いっぱい演じていきたい」。夏子の親友役を演じる石田も「映画は初めてなのでうれしさと同時に緊張もしています」と意欲を見せる。

撮影で最も力を入れているのは夏子のウエディングシーン。京都・京丹後市に4月末にプレオープンした施設「デュラクスアウトドアリゾート京丹後久美浜LABO」で撮影するという。約3000坪の広大な敷地にドーム型のグランピングテント5棟が設置され、全長15メートルもある可動式恐竜も生かした豪華な演出で作品を盛り上げたいとしている。

同施設を運営する前田雄一代表は「全力で日本酒のプロモーションに協力したい。映画を通して驚きと感動を与えていきたい」。石田も「日本最先端のグランピング施設でのウエディング撮影が一番の楽しみ。とにかくワクワクしています。映画を見てくださる方々に酒造の奥深さと併せて、グランピング施設の素晴らしさも伝えられたらうれしい」と顔をほころばせた。

ほか、女優風谷南友、マイケルジャクソンのものまねで注目されているダンサー、マイケルジャクトンらが出演する。

6月中旬にクランクインの予定。8月に東京・秋葉原で開催が予定されている「TOKYO SAKE FESTIVAL2021」でプレミアム公開し、秋以降は全国に拡大していく。

さらに、日本酒は、政府も海外の販路拡大などで支援していくことを決めており、アジアや米国の和食レストラン、さらにはスーパーなどへと消費拡大を図ろうとしていることから「ウエディング・パーティーのシーンを盛り込むことで、食事に合わせての日本酒の飲み方を提案していきたい」(映画関係者)と、関係各省との連携で「アジア各国の配信業者と組んでの公開も考えていきたい」としている。