8月に卒業コンサートを控えるNMB48最後の1期生、白間美瑠(23)が9日、Zepp Osaka Baysideで、卒業前最後のソロコンサート「Zeppでも!みるみるハート」を開催した。同期ながら年長で、創設時のグループの両輪だった山本彩、渡辺美優紀(ともにOG)の「さやみるきー」に「圧倒的なオーラを出していたので、私も(追いつきたい)と」などと思いを吐露した。

今回は昨年、コロナ禍でオンライン配信したソロ公演を有観客で行ったもので「皆さんの前で歌って踊れて、とってもとってもうれしいです」。声出しが禁じられている客席から拍手を浴び、揺れるペンライトに「皆さんの笑顔が見られてうれしい。これからも皆さんの笑顔は私が守っていきます」と言い、白間は手を振ってこたえた。

10年秋の創設時、中学生で加入した白間は、部活動に明け暮れ、日焼けしていたスポーツ少女。年齢も年下組で妹キャラだった。

山本、渡辺をはじめ、山田菜々らダンサーがそろっていたNMB48。白間は「1期生のお姉さんメンバーの背中を追っかけるだけで、甘えきってましたね」。2枚目シングル「オーマーガー!」で「ダンスもじょじょに」できるようになったと振り返った。

この日は赤いドレス、部屋着風の衣装からロック調のクール系、王道の白ワンピース姿で、センターを務めた卒業シングル「シダレヤナギ」もソロで歌唱。合間に映像をはさみつつ、次々に衣装チェンジ。渡辺美優紀が小悪魔風に歌い上げ、グループの人気定番曲となった「わるきー」を、白間風に「わるるん」として披露。絶対エースだった山本彩のソロ曲「抱きしめたいけど」にも挑戦。白間初のセンター曲「山へ行こう」も展開した。

「歌も得意じゃないし、ダンスも…。私の武器って何なん? って思う」。11年前、取材の際にもこう悩み、問いかけていた少女は、約1時間半のソロ公演を完走。この日は、卒業後についても「歌って踊ることは大好きなので、卒業しても続けていきたいと思います」と約束していた。