今年の新米は「ときむすめ」-。NGT48のメンバー7人が「農業プロジェクト2022」のメインイベントの1つ、稲刈りを4日新発田市で行い、新米の名称を「ときむすめ」と発表した。2年目の同プロジェクト。昨年はユニット「ちっちゃいもんくらぶ」の活動だったが、グループ全体の取り組みに発展。この日は小越春花(18)古舘葵(18)諸橋姫向(19)のちっちゃいもんくらぶのメンバーに、1期生の奈良未遥(24)小熊倫実(19)、3期生の木本優菜(19)水津菜月(18)が加わり作業を行った。

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稲穂をバックにした7人が、新米の名称「ときむすめ」を発表した。

小越 トキのようにこの田んぼから羽ばたいて、みなさんにおいしさと幸せを届けたいという思いを込めました。「むすめ」はNGT48全員を表しています。新潟の女の子が作ったんだな、と連想していただけると思います。

ちっちゃいもんくらぶが活動した昨年の新米の名称は「ちっちゃいもん米」。今年はスタッフ、メンバーで名称を考え、新潟をイメージさせる名前を付けた。

古舘 ちっちゃいもんくらぶはこのプロジェクトのリーダー。今年はほかのメンバーの参加が増えて、リーダーができているんだなと感じました。田植え前から作業しているので、これから流通できるのが本当にうれしいです。

諸橋 10月末で卒業するので私はこれが最後の収穫。機械の操作なども分かってきた分、寂しいなと思いました。これからはここで感じた食べ物への感謝を忘れずにおいしいお米たちを食べたいです(笑い)。

農作業2回目の奈良と、初参加の小熊は「オータムポエム(アスパラ菜)」の手入れ、新米のおにぎり作りも行った。

奈良 オータムポエムの種を植えて、1カ月くらいたって、すごく育っているのを見たら愛着がわきました。おにぎりを作る時にはお米を研ぐと重みが感じられたんです。たくさん汗をかき、農業をするのは本当にすてきだなって。

小熊 おにぎりの香りがすごくいいんです。炊きたても、少し冷めてからも変わらない。かむほど甘みが増します。初めて参加して、ちゃんと泥まみれになりたいと思いました。泥をかぶる勢いで(笑い)。

3期生2人も初参加。縁遠かった農作業に新鮮さを感じた。

木本 私は食欲旺盛なんです(笑い)。自分が食べる食材を一から作ることができるのは楽しみ。先輩たちのおかげで農業にたずさわれてうれしい。

水津 千葉出身で田んぼは身近になかったですが、来年は田植えから参加したいです。おにぎりは今まで食べた中で一番おいしかったです。

収穫した農作物は一般流通やイベント販売のほか、飲食店とのコラボ、フードバンクへの提供も。

奈良 ちっちゃいもんくらぶのみんなが頑張っている姿を見ていました。これからはNGTみんなでその楽しさも、おいしさも大変さも伝えていけるのがうれしいです。これからも勉強しながら農業に関わって発信をしていきたいです。【構成・斎藤慎一郎】

◆NGT48農業プロジェクト 新発田市の農業法人「越後新鮮組」の協力で年間を通じ農作業を行う企画。2年目の今年は米(コシヒカリ)4トン、じゃがいも(男爵)1トンを収穫。アスパラ菜(オータムポエム)は冬に収穫する。収穫物は一般流通のほか県内飲食店でも取り扱う。新潟市のマテリアルカフェ万代店では9月からじゃがいもを使ったメニューを提供している。販売イベントやフードバンク、子ども食堂への提供も予定。収穫の様子などは農林水産省の公式YouTubeチャンネル「BUZZ MAFF」でも紹介。