「大人AKB48」の塚本まり子(38)が16日、東京・秋葉原のAKB48劇場で行われたチーム4「アイドルの夜明け」公演で、劇場デビューを飾った。

 幕が開くと、バトンを持って指揮する塚本の姿があった。メンバーが楽器を持って歌うマーチングマーチ「アイドルの夜明け」。膝上20センチのミニスカート姿で、懸命に引っ張った。2曲目の「みなさんもご一緒に」はアップテンポのナンバー。早くも肩で息をしたが、必死に振りを合わせて、ステージを駆け回った。3人組のユニット曲「片思いの対角線」でもセンターを担当。自己紹介では「はーい!

 マリリリ、マリリリ。恋のポケベル鳴らしちゃうぞ♪」とキャッチフレーズも披露した。

 親子ほど年が離れたメンバーとの公演だった。中盤のMCでは、若いメンバーらから次々と質問を浴びた。母親が33歳という佐藤妃星(きあら=13)から「料理を始めたのはいつから?」と質問され「う~ん、私も遅かったよ。14歳くらいだったかな」。また間髪入れずメンバーから「得意料理は?」と突っ込まれると「子どもが好きなおみそ汁かな。和食好きなので、煮物とかが得意です」と笑顔で応えた。

 また岡田奈々(16)からは「プロポーズの言葉は?」と直球質問。「あじの開きとかが置いてあるような食卓で、普通に言われたの」と明かすと、メンバーも「えー!」と驚きの声を上げていた。

 アンコールでは、「大まりりコール」が起こり、最後の曲「アリガトウ」では感極まって涙した。この日は塚本の38歳の誕生日とあって、サプライズで誕生日を祝う「生誕祭」も行われ、バースデーソングとケーキでお祝いされた。尊敬しているという渡辺麻友(20)から手紙が送られると、また目が潤んだ。

 30歳以上の新メンバーオーディション企画で合格し、8月末までの期間限定の活動となる。これまで握手会やコンサートへの出演はあったが、劇場公演は初めてだった。「もっと練習して公演にもどんどん出たいです」。最後は笑顔で手を振っていた。