AKB48は5月31日、公式ブログで、東京・秋葉原のAKB48劇場公演を2日に再開すると発表した。岩手県滝沢市の握手会で5月25日、メンバー川栄李奈(19)入山杏奈(18)と男性スタッフが襲われた事件以降、本拠地である同劇場での公演を中止していた。警備態勢を強化しつつ川栄、入山も所属するチームA公演で、再出発する。

 「会いに行けるアイドル」の原点でもある劇場公演が、8日ぶりに秋葉原に戻ってくる。襲撃事件を受け、5月26~31日(1日は休館日)までの劇場公演を中止していた。再出発は、当初予定のチームK公演から、チームA公演に決まった。入山、川栄が所属し、グループ総監督高橋みなみ(23)がキャプテンを務める。安静中の川栄、入山の出演は難しいが、チームメートが、慣れ親しんだ壇上からエールを送る。

 運営会社によると、安全確保のため金属探知機による検査を導入し、警備を強化する。すでに姉妹グループ各劇場公演では、入場時の金属探知機による荷物チェックや、警備員の増員をし、かつ終演後にメンバーがハイタッチをしてファンを送り出す演出を行わず、客席最前列を全て空席にするなどの措置をとって、公演を続けている。劇場から100メートルほど離れたベルサール秋葉原で5月30日から開催中の「AKB48選抜総選挙ミュージアム」では、すでに入場者への手荷物検査などが実施されている。

 7日に「第6回選抜総選挙」開票イベント、8日に大島優子卒業セレモニー(ともに東京・味の素スタジアム)と大イベントも控え、AKB48湯浅洋劇場支配人は交流サイトGoogle+で「スタッフも含め、心のケアをしながらAKBらしさを取り戻していきたいと思います。私も、大好きなAKBをしっかりと守り、川栄と入山が笑顔で帰って来られるように、頑張ります」とコメントしている。