ジャニーズJr.森本慎太郎(12)初主演映画「スノープリンス

 禁じられた恋のメロディ」(12月12日公開、松岡錠司監督)のワールドプレミアがこのほど、ベルギー・アントワープ市内で開催された。同地はアニメ「フランダースの犬」の舞台として知られる。脚本の小山薫堂氏が同アニメから着想を得たことから、日本版「フランダースの犬」が、同地の地元の小学生225人を集めてお披露目された。

 映画は日常会話で使用されるオランダ語字幕で上映。森本がかわいがる犬と寄り添うシーンでは、口々に「シュカティッヒ(かわいい)!」。さらに「とってもきれいだけど、ちょっと悲しい物語」と言いながら、巻いていたマフラーで涙をぬぐう女の子もいた。

 上映会には森本、事務所の先輩の中山優馬、小山氏が出席。大きな拍手はもちろん、森本は観客から祝福のハイタッチ攻めにあい、「肩が痛い」とうれしい悲鳴を上げた。「テンションが上がりました。小さい子も楽しめる映画だし、きっと日本人の方もおもしろく見られるはず。ちょっと自信がつきました」。国境を越えた高評価に大きな手応えをつかんだ。

 森本ら3人は、ベルギー・フランダース政府観光局友好大使に任命された。森本は「フランダースの犬」の舞台になった村のモデルといわれるホーボーケンに足を運び、アントワープの街ではベルギー名物のワッフルに舌鼓を打った。大使らの精力的な活動に動かされ、アントワープ市側は「スノープリンス」の上映の検討を開始。森本は「(大使任命状を渡された)副市長には緊張してPRできない…。次の次の次の人ぐらいにアピールしたい」と恐縮していた。【近藤由美子】