女優新垣結衣(21)が、歌手一青窈のヒット曲「ハナミズキ」(04年)をモチーフにした純愛映画「ハナミズキ」(来年夏公開)で主演することが5日、分かった。同曲の歌詞の一部「君と好きな人が100年続きますように」に象徴されるように、何年過ぎても変わらない普遍的で無償の愛がテーマ。新垣は相手役の生田斗真(25)とすれ違いながらも、互いを思い合う十数年間を演じる。

 新垣は、映画では、07年「恋空」や08年「フレフレ少女」などで女子高生役を演じてきたが、今回は女子高生、女子大生、海外で英語を駆使して仕事をするキャリアウーマンまで演じるという。女優としてより高い演技力が試されるが、新垣は「学生時代から10年間、相手を思い続ける純愛を演じることは初めて。心境の変化、実際の年齢による見え方など、時間の流れを皆さんに見せていきたい」と意欲を示している。

 新垣の起用を決めたのは、「恋空」でもプロデューサーを務めた那須田淳氏だが、同氏は「若い時と、いろんな経験を積んだ後と、人として同じ思いを表情で演じ分けることができる」と期待を寄せている。監督は、夏川りみのヒット曲をモチーフにした映画「涙そうそう」(06年)に続いて土井裕泰氏(45)が務め、同作品でヒット曲と映画を融合させた経験を持つスタッフが再集結する。9月26日に北海道釧路市で撮影開始。米ニューヨークなどで海外ロケをした後、来年春のクランクアップを予定している。共演は薬師丸ひろ子、ARATA、向井理ら。