ジョニー・デップと事実婚だった元パートナーの仏女優で歌手のバネッサ・パラディが、結婚したことが明らかになりました。デップとパラディと言えば、法律上結婚はしていなかったものの1998年から2012年まで交際し、2人の子供ももうけて家族として暮らしていたことで知られています。しかし、デップが映画「ラム・ダイアリー」(11年)で共演した22歳年下のアンバー・ハードに夢中になり、パラディと破局。デップはその後、15年にハードと結婚しましたが、翌年にハードから家庭内暴力(DV)を告発されて離婚を申請されました。そんな2人は泥沼離婚劇の末に昨年離婚が成立。最近はデップの浪費癖や慰謝料などで破産間近という報道や激やせ、薬物使用疑惑などネガティブなニュースで世間を騒がせています。

 そんなデップをよそに、パラディは2016年11月に映画「ドッグ」で主演女優と監督として出会った映画監督で作家や俳優など多彩な顔を持つ仏人のサミュエル・ベンシェトリ氏と交際をスタート。静かに愛を育んできた2人は、ベンシェトリ氏の父がかつてレストランを経営していたサン・シメオンと言う小さな村の市庁舎で6月30日に挙式し、永遠の愛を誓い合ったと報じられました。親族らおよそ24人が出席したアットホームな挙式には、デップとの間の長女リリー=ローズと長男ジャック君の姿もあり、クリーム色のウェディングドレスにピンクのバラのブーケを持ってバージンロードを歩いた母の姿を見守ったと言います。

 実はパラディが先日、新作映画のお披露目会を欠席した際にメガホンをとった監督が、「息子の体調が非常に悪いため」と観客に説明していたことからジャック君の重病説が噂されていましたが、元気に挙式に姿を見せたことから、監督なりに結婚報道で新たな門出が邪魔されないよう配慮したものだったと見られています。ちなみに、ベンシェトリ氏には離婚歴がありますが、パラディにとってはこれが初めての結婚。今後は夫婦として幸せな家庭を築いていくことでしょう。

 一方、幸せいっぱいのパラディとは対照的にデップは主演作は泣かず飛ばずの状態で、プライベートでも元マネジャーやボディガードから訴訟を起こされるなど散々な状況。現在はギターを担当するロックバンド、ハリウッド・ヴァンパイアーズの欧州ツアーの真っ最中ですが、病的なほど激やせした姿がSNSで拡散されて体調面も心配されていますが、1日も早くスクリーンで元気な姿を見せてくれることを多くのファンが待ち望んでいます。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)